ブロッサム

暖かくなった柔らかく差し込む太陽
鬱陶しいほど綺麗な色して深く僕に突き刺さった

ピンク色の景色見慣れてたはずなのに
君と見た日は輝いて見えてた、もう一年たつのか

「今年も綺麗に咲いたね」
「来年も一緒に見ようね」
自転車はふたりを乗せて
どこまでもいける気がしてたのに

ヒラヒラ舞う花びら後ろに乗せた
君から伝わる体温忘れられないよ
日の当たるこの道もふたりのこれからも
ずっと続いていくんだと思い込んでたよ
とりとめのない毎日は今になって光りだした
あの時ふたりは笑ってた
取り戻せはしないけど

ピンク色の絨毯髪を揺らす優しい風
このまま時が止まればいいと思って
自転車を降りてみた

ユラユラなびく花びら同じ色をした
スカートの後ろ姿が愛おしかったよ
日の当たるこの場所でふたりはいつまでも
ずっと一緒にいるんだと思い込んでたんだよ

ブレーキのきしむ音がふたりを
気づかないうちに歪ませてたんだ
初めからこうなることが決まってたみたいに
戻らない時は過ぎてゆく
花びらは散ってゆく

ヒラヒラ舞う花びら後ろに乗せた
君から伝わる体温忘れられないよ
日の当たるこの道もふたりのこれからも
ずっと続いていくんだと思い込んでたよ
とりとめのない毎日は今になって光りだした
あの時2人は笑ってた
取り戻せはしないけど
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