風と女

麦畑の香りのする風を
指にからませる 女の頬に
小さな汗のしずくが光る
それはまるで真珠玉のようだ

潮騒の色をもつ風を
胸にいっぱい吸い込む 女の口唇
カモメさんと 話しているようだ
光る真珠を散りばめた海で

風と女の 風と女の
素敵な香り 僕は見てた
ときめきながら

風と女は 何処まで行くの
僕の中に 香りを残し…

タイトスカートのヒールの女
忙ぎ足で歩道を歩いて行く
後を追うように吹く風が
追いついたのは 立ち止まるバス・ストップ

風と女の 風と女の
素敵な香り 僕は見てた
ときめきながら

風と女は 何処まで行くの
僕の中に 香りを残し…

風と女は 何処まで行くの
僕の中に 香りを残し…
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