ジュディーは出ていった

ビルの街で逢い アパートに連れて
そして名前を 僕はつけたのさ
抱いて眠る 彼女の名はジュディー

白く明ける街 窓から見ていた
切り裂くクラクション すすけた新宿
ベッドの中 彼女の名はジュディー

朝食は缶詰のミルク
朝もやに傷つける
ジュディーの長い爪…

人の不幸を見て 笑ってる奴ら
テレビの中 やさしさは何処に消えた
捨てられてた おまえの名はジュディー

ダンボール それがおまえの家
じゃれているゴムボール
階段をころげた…

ラジオの向こうで ジョッキーが語る
不思議そうに おまえは聞いていた
ドアのすき間 ジュディーは出て行った
ドアのすき間 あけて眠るよジュディー

「ジュディーそこから 明日は見えるかい
苦しい明日しか 見えないのなら
ダンボールの部屋へ 帰っておいで
楽しい明日が 見えるのなら
ジュディー 君は自由だ
ジュディー は出て行った」
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