潮風通り

だらだらと雲が流れて
何回も聴いている音楽を
「やっぱり好きだな」
って呟いちゃうようだ

なかなか続かないバイト
それでもなんとかやってきた
お気に入りのスタジオ
ナンバーセブンティーン

今日の天気と真反対の日々が
傷を何度もえぐってく
息が切れるまで走るのです
たとえ誰もこの歌を
聴いていなくたってベイベ

風をあつめて
春の空気目一杯に 吸い込んで
風をあつめて
最悪な僕らは
はっぴいえんどの
その先へ

またいつものコンビニを曲がって
堂々巡りは続いてく
待てど暮らせど来ない桃源郷

なかなか思い通りじゃないな
思い描いてた少年漫画の
世界はどこにもないなセブンティーン

見過ごした5番線ホームで
食べた味をまた思い出してる
ぬるま湯ムードでお手上げな日も
きっと僕らの毎日は素晴らしい

風をあつめて
するりと逃げていった
後悔の日々を思い出さぬよに

風をあつめて
春の空気目一杯に吸い込んで
風をあつめて
最悪な僕らは
はっぴいえんどの
その先へ
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