恐竜のヘリコプター

キンモクセイがたちこもる芝生の丘へ
フェンス飛び越える 上履きのままで
午後の授業のチャイム 後ろ髪引くけど
晴れすぎた空が 手招きするから
まぶた閉じる

こんなに僕は自由なのに
もどかしくてむなしさ胸に漂っている

いつか
恐竜のヘリコプターに乗って 名前もない星へ
誰も見たことのない よろこびを越えて
10年より ずっと ずっと 長い“いちにち”旅したい
はしゃぎすぎた後は そっと胸にしみてる

ビスケット見て近づいた のら犬の目が
想い出させたの君のしば犬を
ある日 突然町を出た心の友は 元気でいますか…
いつか逢えますか…

信じている

振り返る日と 向かう明日の真ん中には
最初から そう何もなくて透明だった

いつか
恐竜のヘリコプターに乗って 名前もない星へ
誰も見たことのない よろこびを越えて
10年より ずっと ずっと 長い“いちにち”旅してく
今日という想い出が そっと僕になるから
あぁ 町や 恋や 歌を もっと もっと もっと確かめるために
足ばやに過ぎて行く雲に 少し乗り遅れてもいい
夢に揺らめく寒い孤独も今しかない
僕のノートからこぼれる
きっと 星になるはず
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