蜘蛛の糸

痛みと対峙し向き合うことから逃げ
責任放棄と自己正当化を繰り返す
毒を食らわば皿まで
時に心地の悪さに目眩する

天から差し込む一筋の光
か細きその糸手繰り寄せる
後に続くは救いを求める愚者の列
利他の心忘れ蹴落としたのも束の間

プツリと切れた糸 薄暗い奈落の底へと 逆戻り

降り注ぐ業火 躊躇うことはなく
邪を祓う為の禊とならばと静かに瞼を閉じた

決別、罪の上塗り自らに警鐘鳴らせ
決別、逸脱した思考からの脱却 正常化
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