だれかひとりくらい

だれか一人くらい 僕を知っててほしい
君には僕のこと わかっててほしい

ねぇ、こんなにも見知らぬ人たち
どこから来たの?
休日の午後にぎわう いつものこの通り
君とつないだ指先が やけに汗ばんできて
軽い貧血みたいに モノクロの世界の中にいた

気がついたんだ 今さっき
笑われるようなこと
僕たちの一人一人が
たった 一人きりだってことを

だれか一人くらい 僕を知っててほしい
僕には君のこと もっと教えて欲しい

頭冷やして 寝転んだ
5月の芝生の上 ここはまるで
砂漠に現れた蜃気楼さ
子犬とはしゃぐ子供たち kissしてる恋人たち
ほほえみ浮かべた老夫婦 そして風に遊ぶ小鳥

また一つ気づいたのさ
笑われるようなこと
がんじがらめの 大人たちも一人で
泣いた夜をもってるって

だれか一人くらい 僕を知っててほしい
僕には君のこと もっと教えて欲しい

ねぇ、こんなにも見知らぬ
人たちの中にきっと 君や僕に似ている
誰かが待っているはず

だれか一人くらい 僕を知っててほしい
僕には君のこと もっと教えて欲しい

だれか一人くらい 僕を知っててほしい
僕には君のこと もっと教えて欲しい

だれか一人くらい
だれか一人くらい
だれか一人くらい
僕を知っててほしい
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