夜明け前

夜中の三時に目が覚めて
落ちてしまった布団を戻し眠るのをやめた
嬉しく悲しく切ない気持ちを 言葉にならないこんな気持ちを
誰かが恋と呼んだのか 君のことを想う夜は
夢を見るよりうつくしい

遠くのニュースに涙流した日 君の涙に気付かなかった
泣いてた理由もわからなかった いなくなってしまった
魔法にかけられたのか それとも魔法がとけてしまったのか
それすら僕にはわからなかった

君との別れの悲しいところは
君が知らない誰かと過ごしてるとか
もう会えないのが情けないとか呆気ないとか
果たせなかった約束がなんちゃらかんちゃらとかじゃなくて
このまま僕らゆっくりと 赤の他人になってしまうこと

父さんがくれた重たい一重を愛せなかった
時間が足りない 誰もわかってくれない
いつも何かのせいにして 崩れていくのをただ見届けた
夢も恋もいつも

悲しみが漂う季節に染まりたくないんだ
いつだって染まってしまったやつらのこと
僕はバカにしてきたから

夜中の三時に始まった 僕対僕自問自答戦争
面倒だけれど毎日は こんなことの繰り返し
君にはどうか見つけてほしい 心の許せる人と場所を
そしたらきっと毎日は 夢を見るより美しい

悲しみが漂う季節に 染まりたくないんだ
いつだって染まってしまったやつらのこと
僕はバカにしてきたから
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