ラブレター

移り変わる 季節に追いつくように
最後の枯れ葉が ヒラヒラと散った

丁度今日が 冬のはじまりだと知って
独りじゃ寂しくて 歩いて街に出た

夜道の風をそっと拾い集めて
あなたにあてた ラブレター
ポケットに押し込むよ

今頃あなたは何をしているのでしょうか
同じお月さま眺めているでしょうか

三日月から満月へ月の満ち欠けとともに
雲の切れ間に想いがつのってゆきます

冬の街は 誰もが皆忙しそうで
それぞれに 暖まる場所を探す

足をすくう ビルの風が冷たすぎて
独りじゃ寂しくて 急いで家路についた

明日になればきっと渡せるから
机の下の ラブレター
あたためて眠るよ

今頃あなたは何をしているのでしょうか
波の音聴いて夢見ているでしょうか

夕暮れから夜明けへと潮の満ち引きのように
波打つ胸の鼓動が高鳴ってゆきます

口笛吹いてすこし胸を張って
あなたにあてたラブレター
この詩を送るよ

今頃あなたは何をしているのでしょうか
同じお月さま眺めているでしょうか

三日月から満月へ月の満ち欠けとともに
雲の切れ間に想いがつのってゆきます
高鳴ってゆきます 溢れてゆきます…
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