祇園情婦

伝わらない欲しいということ
貧しさは時代の流れ
甘え上手 自由をください
「今日はどうだい?昨日と比べて」

伝わらないいらないということ
貧しさを捨てた気でいた
思い通り消えた過去から
目立たぬよう身を潜め

綺麗事並べたてた
何も伝わらない

あなたの誘惑から逃げられず
このわがままな私身を任せ
出会った事実は間違いだらけで
まだ匂いは消せやしない
後悔だらけの過去に手を振り
一生出会わないことを願ってやまない
今すぐここから去って行くから
もう何も言わなくていい

伝わらない嫌いということ
伝えなきゃ嫌いということ
逃げ回る私はもういない
消えかかった苦い記憶

長い髪知らぬ匂い

突き刺さる現実
崩れ落ちる未来

あなたは誘惑から逃げられず
この可哀想な私捨てていくの
また戻ってきたその時には
もう私はいないから
引っ掻き回された報復は
噛み付いてぶちまけた嘘の箱
ねえこんなもの言い訳のうちの
まだほんの一部でしょ

汚い言葉吐いて
すぐ耳塞いだ

あなたの声はもう聞きたくない
何も知らないふりはやめてちょうだい
冷めた唇に奪われぬよう
この体温を守り抜く
必死な思惑に流されて
そう少し気持ちが揺らいだだけよ
今すぐここから去って行くから
もう全部なくなればいい
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