最初の日は

穏やかに石を転がせど 当ても無く勘に頼りだす
華やかに飾り立てようと 流れてゆく 人も所も

最初の日は吸い込まれて 散り散りに引き裂かれて
最初の日は吸い込まれて 緩んでゆく瞼の奥

帰るにも前のみの場所に 足を出す 白線の真上
虫のように宙を横切れば 騒ぎ出す 払い拭っても

最初の日は吸い込まれて 触れた後に声を絞る
最初の日は吸い込まれて 広がる度小さくなって
丸めたなら皺が残る
最初の日は
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