サイハテソング

君が好きな歌を歌う声が好きだった
好きだった たとえ時にさらわれたらもう触れないような 響きでも

夢がさめなくても俺らそれなりに残酷だった いつだって
かすかな革命を見つけては後ろ指をさして あざわらった

顔がひきつる
背筋が曲がる
息がにごりだす
毒が回る前に俺は
何か愛せるのか

最果てまで 届く歌が
知りたいだけ
愛している、なんて
くそくらえでも 許して欲しい

風がくらがりに咲く花のつぼみをなぜて 開かせた
猫が足を速めては地球を回してた くるくると

日々は俺を置いて進む 言い訳もせずに
どうせ何も持たず死ぬのだ
そっと前に飛べ

最果てまで 届け声よ
消え行くまで
瞬間なんて 儚くても
高まる鼓動で
どこまでいけるかな
今、果てない 夜を行く 荒野を飛ぶ

最果てまで 届け声よ
信じるから
瞬間なんて 儚くても
歌わせてくれ

最果てまで 届く歌が
知りたいだけ
永遠なんて
くそくらえでも 信じてほしい
サイハテソング
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