Pastureland

朝がくればどうして忘れるの
ちょっと目を閉じたなら
放牧された感情 探しては
無いものを数える
またひとつ

さんざん重ねた好き嫌いの上に立って
遠く眺めては 降れない
インスタントな孤独を気取る そんな目の下
子羊は悪い夢を飛び越える
その白さを羨んだ

空を撫でるように 手を振って
Pasture Land
木枯らしは
たかが寂寥も ものにできない
僕を笑うようだ

線を引いたのは僕の方だってつくろった
この気持ちさえ盾なんだ
スノッブな視線をくぐって遊ぶ
僕を無視した
無呼吸のビルがネオンを纏う
写真撮れば映えそうだ

空を撫でるように 手を振って
Pasture Land
夢の中
遠く誰も僕を知らない街で
ピアノを弾いて
眠る夜

内に向く目をかいくぐり外へ出る
なぜだろう 心は早る

振り返ればぽつり 歪んだタレット
たったひとつの形なんだ
湿った地熱 足をはじく
もっとその熱たどって 走れ

空を撫でるように 手を振った
Past You're around
抜け出した
勘定に意味はないよ
放っといてよ
ゼロもまた自由として
ひとりきり
さよなら
遠く 誰も知らない地で会おう
×