礼文水道

花の浮き島 最果て航路
漁船(ふね)が走れば 鴎(ゴメ)が追う
あなた想えば 募る恋しさ 須古頓(すことん)岬
こころ結んだ 連絡船を
ひとり見つめる 礼文水道

風に耐え抜く 薄雪草は
やがて綺麗な 花咲かす
波の彼方で 霧に浮き立つ 利尻(りしり)の島よ
いつかあなたに 逢えるでしょうか…
祈るおんなの 礼文水道

遠い異国の 島影霞み
沖の海鳴り 背中(せな)で啼く
霧笛せつなく 季節(とき)は移ろう 香深(かふか)の港
潮の速さに 流れた愛が
揺れて彷徨(さまよ)う 礼文水道
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