群青プロローグ

あの時見つけた君の影は
風が吹くように消えた

いつでもポケットは
夢と不安で溢れて
抱えきれなくなるけど
まだ僕らは知らない
君がくれた強さの意味も
何ができるのかも

大人になれば自分もいつか
特別になれるような気がしてた

ここまでどうして歩けたんだろう
遠ざけたこともないのに
届かないんだろう
初めて選んだその先では
精一杯の「また何処かで」と
君は少し悲しそうな目で笑った

このまま続いてはくれない日々が
戸惑う僕らを連れ出してゆく
大切な思い出はなくさないで
きっと何処かでつながるその日まで

変わってしまうことが怖くて
特別になれたようなふりしてた

ここまでどうして歩けたんだろう
行き先もわからないのに
続いてくんだろう
どれだけ遠くへ君が行っても
その場所へ辿り着いて
またいつか同じ空を見上げると誓った

立ち止まった日々も
迷った日々も
君がいたあの瞬間も
全部消せはしないから

ここまでどうして歩けたんだろう
遠ざけたこともないのに
届かないんだろう
初めて選んだその先では
これからも変わらない僕と君が
いつか見た空の下で
笑った
×