こころの灯り

かならず春は 来るからと
涙をすくい 肩抱き寄せた
ないないづくしの 浮き世の川に
あなたがともした 小さな灯り
今では遠い 人だけど
こころの 道しるべ

苦労の昔 数えれば
両手にあまる 山坂ばかり
一度の幸せ それさえあれば
泣かずに女は また踏み出せる
せつない夜は ぬくもりを
夢みて 想い出す

止(や)まない雨は ないからと
ふたりでいれば 青空でした
信じて生きるの 浮き世の川を
あなたがともした 小さな灯り
いとしい人の 面影を
こころに 抱きしめて
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