葡萄

知ってて欲しいのね
君が間違ってないってことを

そう

奪ってしまいたいな
その傲慢な厚い壁
どっちだっていいから早く
とか言わないけど

こんなに散らかして
食べかけの空想 捨てちゃ駄目?
腐っていく前にラップして冷蔵庫
入れておくね

いつでも強く正しい
完璧な人なんていない
寄り添っていたいの
柔い所に

皿の上で 汗ばんでる
君の思想 匂い立つ

奪ってしまいたいな
黒い眼差しも全部
静かに空が後を追って変色していく

叱ってくれ
どうしようもない方を選んでしまう
見透かしているつもりで触れてるね
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