大阪・あんたの街やから

あんたとあたしは 十五のあの夏
天神祭(まつり)で 知りおうて
いつか天満に 北向きの
マンション見つけ 同棲(くら)したわ
大阪は捨てても… 忘れん言うけれど
それより叶えて 東京であの夢
恋はいつも 本気やけど
涙みせずに 見送るわ

ほんまにゴメンと 謝(あやま)るあんたの
背中の向こうに 陽が沈む
ネオン浮かべた この道頓堀川(かわ)を
この次見るの いつやろね
大阪は捨てても…やさしい街やから
許してくれるわ 上六(うえろく)の灯りも
あんたいつも 自分勝手
何(なん)も遠慮は いらへんわ

大阪は捨てても… 東京ではぐれたら
戻ってええんよ 傷ついた身体で
誰もきっと 待ってくれる
ここはあんたの 街やから
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