ハノ

独りぼっちの部屋であなたを待つ
青い息が ただ 此処を染める
朝方の憂いは夢と踊る
身を任せてしまいそうになる

あなたを目にしたら
何も言えなくなってしまう事は
わかっている 恋心はあまりに脆い

この関係が続くうちは
「幸せ」という名の空想に縋ろう
僕ら 二人のまま
何処かへ逃げてしまおう ほら

二人ぼっちの部屋であなたとまた
声が枯れるまで巡り巡る
朝方の憂いに何を望む
本心と嘘が混ざり合うまま

あなたを責めるくらいならば
どうかこのままでいて欲しい
我儘でも それが二人の全てだ

この関係が続くうちは
「さよなら」と言うのは簡単だ
いつか その時が来るまでは
終わりに目を背けよう ほら

いつから どうしてこんな単純な事が
わからなくなっていたんだろうな

「あたしは今もずっと」

いつから どうしてこんな単純な事が
わからなくなっていたんだろうな

「僕らはきっとここまでだ」

どうか終わる事のない夢を

この関係が続くうちは
「幸せ」という名の空想に縋ろう
僕ら 二人のまま
何処かへ逃げてしまおう

今 二人に出来る事は
ただ その手と手が
離れてしまう事のないように
かたく結び合うだけだ
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