みれん船

汽笛ひびけば 波の瀬を
こえてゆくのか おまえはひとり
女ごころに ほだされながら
惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ
霧のみなとの みれん船

おれにつくして くれた奴
それがどうした 訳さえいわず
男なりゃこそ 手をふるけれど
惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ
鴎あと追う みれん船

白い灯台 波の音
胸がさわぐよ 男の未練
恋はうたかた いつまた逢える
惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ
名残りつきない みれん船
×