北の港で待つ女

おまえに似合う 男になって
必ずいつの日か 迎えに戻る
ユラユラと漁火が きらめく夜に
涙こらえて 見送(おく)ってくれた
北の港で ひとり待つ女

ふたりで暮らす 幸せあれば
何(なん)にもいらないと 微笑(わら)っていたね
面影を抱きしめて グラスの酒に
酔えばなおさら 逢いたさつのる
北の港で 今も待つ女

離れていても 心はひとつ
会えない年月(としつき)は 無駄にはしない
ヒュルヒュルと海鳴りが おまえの声で
泣いてこの俺 呼んでる頃か
北の港で ひとり待つ女
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