bluesky

空が暮れて 歩幅が狭くなった
君の後ろ姿を 眺めながら言った

「好きになんてさ、なりたくなかったんだ」
希望論唱えてた
あぁ 強くはなれなかったよ

隣にいたはずの声が
遠くに響いた

蝉時雨 掠れてく
夏の匂いが 忘れられないよ
花火みたいに燃え上がって
数秒間で消えてしまう
想いは 儚いの

夕闇が 邪魔をする
少し期待していたみたいなの
遠くにいるはずの君が
待っててくれる気がしたんだ
まだ明日を捨てきれない

僕は
揺らいで
後ろを見た

喉が渇いて飲み干した炭酸水
心の中で弾け飛ぶ
不意に顔を逸らしていた

そんな時代(とき)もあったこと
忘れてしまっていた

後ろ向くなよって
何度も言い聞かせて
夏を終わらせた

アスファルト照り返す
眩しすぎる季節に恋をしたの
最初から嘘だなんて
言い訳ばっか 並べている
嘘つく君が嫌い

夕焼けが 染めている
この街で過ごした思い出さえ
影法師 無くすように
重なり合って一つになる
もう 昨日を振り向かない

意地張りだった
僕は涙流さずに君を色づけた
朝焼けに染まる空

夕凪が運んでいる
新しい夏の匂いがした

落ちていく 花火のように
音を立てず 消えていった

一瞬の光を 探していた
二人きり見上げてた
夜空は今でも忘れない

最前線歩いている
あの星達に嘘はないから
また来世に出会えるよ

願ってv期待した
僕が望む 色付いた未来へ
続いて 進んでく
長い長い 八月の夕暮れ
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