いちから二人

雨の裏街 昭和の灯り
ともす暖簾の 酒場(みせ)ならあるが
この都会(まち)売って ひとつの傘で
俺(おい)らが生まれた 故郷(ふるさと)で
出直ししないか いちから二人

雨が背中に 昭和が遠い
何もいいこと 掴めぬままに
夢だけ喰って 生きてたけれど
俺(おい)らが生まれた 故郷(ふるさと)で
残りの人生 いちから二人

雨にネオンが 昭和が煙る
詫びる昔が 浮かんで消えて
若くはないが 最後の恋を
俺(おい)らが生まれた 故郷(ふるさと)で
死ぬまで一緒に いちから二人
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