珠洲岬

髪の乱れが 風のせいなら
あなたのせいね この涙
どんなにあなたを 恨んでみても
恋し恋しと この胸に
寄せては返す 未練の波よ
ここはさいはて 珠洲岬

宿のランプの 灯りほのかに
あなたの胸で 海鳴りを
聞いてたあの夜の ぬくもり今も
忘れないのよ この肌が
凍てつく風に 涙も凍る
ここはさいはて 珠洲岬

ここで私は 待っていますと
鴎よどうぞ 伝えてよ
こんなにほつれた 涙の糸じゃ
繕えないの せつなさは
あしたは要らぬ あの夜が欲しい
ここはさいはて 珠洲岬
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