キッチンの湯気の向こう

「ただいま」の声が響く 「おかえり」って声が響く
何気ないいつもの風景 心が軽くなる

「今日のごはんはなんですか?」「あなたの好きなハンバーグ!」
でもそれって僕じゃなくて 君が好きなやつでしょ?

いつもそうさ 少し強引な君のその性格に 困らせられたりもしたけど
それも愛おしくなるんだ

キッチンの湯気の向こうに 僕らの未来を描いたんだ
きっとそうだって思った やっぱり君だって思った

映画の予告を見て 隣で泣いてる君
今日あった理不尽なことに悔しくて泣いてる君も
くだらない僕のジョークで ゲラゲラ笑う君も
不細工な顔で寝ている君も 全部全部 愛おしいんだ

キッチンの湯気の向こうに 大切なことがある
きっとそうだって思った やっぱり君だって思った

お金もないし 時間もないし 君のためにできること 少ないけど
ただこうやって隣で ずっと唄うから そばにいてくれないか

キッチンの湯気の向こうに いつだってそうさ 君がいたんだ
じいちゃんになってもばあちゃんになっても 君となら 幸せだと思う
キッチンの湯気の向こうに 君なんだ
キッチンの湯気の向こうに
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