しぐれ酒

生きてるだけでは 辛いから
男は女を 好きになり
女は男に 溺れるの
涙しぐれの しぐれ酒
溺れた夢から 眼が醒めて
泣き虫 グラスに くちづける

恋人同志は 愛の蝶
甘えてごらんと さゝやいた
言葉は悲しい 嘘でした
涙しぐれの しぐれ酒
さよならするのは 死ぬ時と
信じた 私は お馬鹿さん

愛して尽くした 真心を
返して欲しいと つぶやけば
酒場の小窓を 濡らす雨
涙しぐれの しぐれ酒
今でも 憎さと いとしさが
夜ごとに 流れる こころ川
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