unwise

リセットボタンで始めた春
どこにも居場所がないと言う
笑えない話に耳を貸す
机の上 消しゴムのカス
みたいなあの子を蹴り飛ばす
頭の中優越感に浸る
頬を叩いて目を覚ます
さよなら脱ぎ捨てた制服

リセットボタンで始めた夏
どこから聴こえるミュージック?
笑えない話を聞き流す
イヤホンと横顔もう8月
みたいなあの日を思い出す
頭の中君の妄想に耽る
頬を叩いて目を覚ます
さよなら言えなかった週末

振り返って走れたら
また許してくれるかな
振り返っては溢れてく
どうして変わってしまったんだ
あぁ君はバカだよ

リセットボタンで始めた秋
たまには2人で出掛けたい
学生時代のバイト代
貯めててよかった遠征費
いつから慣れた冷静に
味わえなくなった喜び
頬が熱を帯びていた日々
悲しそうな表情の君

リセットボタンで始めた冬
たまにの電話もなくなる
学生時代の旧友から聞く
知りたくなかった現実
いつかは遠くに行ってしまう
東京から飛行機に乗る
冷たい風が頬を刺す
悲しそうな表情が滲む

振り返って走れたら
また許してくれるかな
振り返っては溢れてく
どうして変わってしまったんだ
あぁ君はバカだよ

って今ならば もっと上手く言えるだろう
乾いてしまった訳は埋まらなかった2人の距離

リセットボタンは無くしたまま
彷徨い歩く平行線
二度と交わることはない
それだけは確かなことで
できるなら中途半端でもいい
薄っぺらい偶像でもいい
悟ってしまったあの夜に
ポケットから投げたリセットボタン

振り返って走れたら
また許してくれるかな
振り返っては溢れてく
どうして離してしまったんだ
あぁ僕はバカだな
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