黄昏ひとり

冬色の空 公園通り
誰もが足早(あしばや) 行き過ぎる
コートの襟(えり)立て 佇(たたず)む影は
思い出の中で 生きてる私
忘れなさいと 人は言う
明日(あす)は無情に 戸を叩く
人生なんて そんなもの
ホントは 分かっているけれど
涙が今日も 邪魔をする
人混みさえぎり 街は昏(く)れてゆく

不器用だから 笑顔(えがお)も下手(へた)で
気づけば頬杖 ついている
タバコの吸い殻 捨てられなくて
自分で別れを 選んだくせに
星の降る夜(よ)は 逢いたくて
雨の降る夜(よ)は 淋しくて
人生なんて そんなもの
わがまま 今さら気づいても
心が今日も はぐれてる
愛していたのは きっと私だけ

人生なんて そんなもの
ホントは 分かっているけれど
涙が今日も 邪魔をする
人混みさえぎり 街は昏(く)れてゆく
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