いとしかなし月日よ

日毎に積もる火の粉を払い
月夜の晩に杯を満たす
行く宛ての無い世迷言ならば
いっそ撃っていいですか

あちらが立てばそちらが惑い
よしなしごとの吹雪舞い上がる
ため息一つ空に浮かべては
弱き心呑み干す

いとしかなし月日よ

過ぎたるは及ばざるが如し
効率追えば面白み足らず
覚悟が足らぬ戸惑いがあれば
あなた、撃っていいですか

辛いというのは承知の上で
憎まれ口をあえて差し出そう
喜びは幾重の痛みの中
生まれて来るものでしょう

夜は更ける 朝日はまた昇る
凪いだ風の中 一人撃ち鳴らす 銃の音を

文字列に打ち込むこの想い
あなたは感じてくれていますか
心意気では成り立たぬのなら
いっそ撃っていいですか

戸惑い無しに日々は越えられぬ
それでも噛り付いた執念よ
皆の願いは一丸となりて
厚い壁も撃ち抜く

いとしかなし月日よ

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