ピリオド

あれは本当の恋だった
まるで夢を見ているみたいだった
だから悲しい歌にならないように
誰もが羨むような素敵な結末を探した

桜通りの人混みは
二人で見てたゾンビドラマみたい
僕のピストルは未だに青くて
自分さえ守れやしないのさ

ああ 僕はまだ 繋いだ手の
ぬくもりも優しさも忘れられずに

今、春の嵐の中を
一人で歩く強さがほしいよ
青空を蹴り飛ばしてでも
君を最後の恋にできるような
そんな勇敢な戦士だったら
僕らは永遠になっていたんだろう?

鏡に映る僕みたいな
うりふたつの君を見つめ暮らした
そうお似合いのカップルと言われてさ
油断して浮かれていたんだな

もう わがままな 君はいない
笑い声も叱る声も聞こえない

君を探せないように
情けない夢を見ないように
思い出をおもいだせぬように
忘れることさえも忘れられるように

髪を短くして 部屋も借りて
君の面影をまるごと捨てたんだけど

春の嵐の中で
今にも消えて失くなりそうだよ
いつかこの地球が壊れても
二人ならきっと大丈夫って笑いあってた
僕は電線に絡まって立ち往生してる

赤い風船みたいにさ
しわくちゃな未来を待つだけだよ
星空を舞う花びらのように
どうせ最後はちゃんと散りたかった
僕を撃ち殺して ぎゅっと抱きしめて
そのまま君のこめかみに突きつけて 撃て
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