東京にくちづけ

夜風が噂を 今夜も運ぶから
心がうずくの 未練が騒ぎ出す
淋しくって 抱かれたの
切なくって 愛したの
あなた逢いたい 逢いたいもう一度
東京に東京に くちづけ投げて
遠くへ行こうか ひとりきり

思い出散らばる 街角さまよえば
よく似た背中が あなたに見えて来る
夢のままで よかったの
そばにいれば 安らげた
あなた泣かせて 泣かせてその胸で
東京に東京に くちづけ投げて
飛び乗る夜汽車よ どこへ行く

尽くし過ぎて 別れたの
愛し過ぎて 身を引くの
あなたさよなら さよならつぶやけば
東京に東京に くちづけ投げて
流れる灯りが にじむ夜
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