本当の事

流されていればラクだったんだ。
自分を持たなけりゃよかったんだ。
置いていかれちゃえば終われていたんだ。
認める事が恥ずかしかったんだ。
本当はずっと分かっていたんだ。
自分の気持ちに気付いていたんだ。
このままじゃ僕はダメになるんだ。
だけど変化が怖いんだ。

いつだって僕はズルいから。
ズルい事さえ言い訳にしている。

今本当の事を話すなら
「くだらない」と言ったこの人生さえも
愛している事をあなたに分かっていて欲しくて。
でもいつか終わりが来るのなら
悲しい思い出にならないように。
今を愛してみよう、なんて。
本気で思うんだ。

何がどうなってもよかったんだ。
流される事さえよかったんだ。
見栄を張る事にも飽きてたんだ。
なんかもう全てがめんどかった。
だけどまだ何も終わってなくて
目の前の道は続いてるんだ。
やはり走り出してしまったんだ。
やるしか無いって分かってたんだ。

本当は信じていたんだ。
無力な僕にも何かが出来ると。

今本当の事を歌うなら、
あなたが1 人でも笑えるような
少しだけ前を向けるような
そんな歌を歌いたくて。
でもいつか終わりが来るのなら
この瞬間が無駄にならぬように
今を愛してみてよ、なんて
言えたらいいのにな。
×