維新の女

祇園八坂(ぎおんやさか)の 冬の宿
ふたりだまって ながめてた
窓のむこうの 雪の花
竜馬の指を かみしめて
ただ いとしさに すがりつく
おりょう せつなや 維新の女

新撰組の 雄(お)たけびに
三条河原の 水さわぐ
過ぎしむかしの 夢なのか
近藤(こんどう) 勇(いさみ)の 名をよびて
橋のたもとに くずれ泣く
駒野 かなしや 維新の女

尊皇佐幕(そんのうさばく)の 風すぎて
開化の空に 夜は明ける
この日のくるを 折りつゝ
小五郎慕い ついてきた
愛ひとすじの いじらしさ
松子 うれしや 維新の女
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