酔月夜

港の酒場で ほどよく呑んで
耳朶(みみたぶ)赤いと つままれたまま
夜の桟橋 月を見る
今夜は満月 酔月夜
泣きたくなるほど あなたが好きよ
涙見せずに 泣いてます

嘘でもいいから 抱きしめていて
この世の恋なら この世で燃やす
それがおとなの おんなでしょ
お酒のちからを 借りてでも
帰しはしません 帰せはしない
もっと呑ませて 酔月夜

手枕かわして 一夜の契り
行く末野ざらし 覚悟の恋と
一糸まとわず 月を見る
ほんのり酔い肌 酔月夜
死にたくなるほど あなたが好きよ
ふたり愚かな 秋蛍
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