ランプトン

たとえば君が暮らした
街並よりずっと寂しい日々なら

ここから見たい景色は
灰色の絵の具でも塗り足せないね

雨と埃にまみれて
寄り添う声を 振り解かずに
傘を差し出せたら

僕らは失くしたものを
確かめたくなくて 口を噤むけど

雨が窓を打つ夜が
いつか来たとき 僕のとなりに
君がいてくれたら

忘れたくない 痛みをかばうより
悲しみを燃やそう
傷はいつか消えるかな
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