神様ごめんなさい

朝の光 目を覚ます
フラッシュバック 記憶が
後頭部 走る衝撃
煙草の痕 焼きつく

ずっと震えてたんだ 二人がこわくって
でもなぜか愛しくて 涙あふれ落ちて

「神様ごめんなさい」と繰り返した
震えて泣いた あの夜さえも
痛くて こわくて つらくて苦しくて
それでも私の側にいて お願い

ふと止んだ 夏の通り雨
赤く燃え盛るような夕空
でもまだ意識は遠くて
あなたの後ろ姿(せなか)も霞んで

「神様ごめんなさい」と繰り返した
震えて泣いた あの夜さえも
痛くて こわくて つらくて苦しくて
それでも私の側にいて お願い
この手をずっと離さないで お願い

やわらかな風がそよぐ 俯いた心に
変わり果てたあなたの 無機質な横顔
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