僕は存在していなかった

僕は自分を信じていない
自分の存在 知られたくなかった

風が吹く日は その風が止むまで
部屋から出るなんて考えたこともない

心の窓にはカーテンを引いて
世界の隅でそっと息をしてた

夢見るってことは 何かを期待すること
傷つくくらいなら 夢なんか見たくない

僕は色を持たない花
君とまたすれ違っても
きっと僕を思い出せないだろう
好きと言ってはダメなんだ

青い空よりどこまでも澄んだ
自由の意味を知るやさしい眼差しで

孤独な窓を何度も叩いて
世界の広さ君は教えてくれた

必要とされるのは生きてる意味を感じる
雨風に打たれても生まれ変われる

僕も色を持ってた花
やっと今さら気づいたよ
君が僕に光をくれたんだ
好きと言ってもいいのかな

すべては他人事(ひとごと)のようでも
君だけは愛を見捨てずに
どこからか 僕を呼ぶ声が聴こえる

他の花と比べていた
ずっと一人絶望して
どんな花も色があるように
僕には僕の色がある

僕は自分を信じ始めた
今なら好きだと言えるかもしれない
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