最後の花火

もう少し...もう少し...
最後の花火が散ってく...

「大好きだった」
君の声もしわくしゃになる笑顔も
今日で最後だね
きっとこれで良かったんだよ
もっと好きな人が居るハズだから

人で賑わう町
火薬香る8月の空
人の群れに立ち尽くしたまま
君の背を見送った

君だけに...君だけに...
「愛してる」は置いたままで
星空に咲いてる花火の様に
儚い思い出となる

僕だけに...僕だけに...
くれた笑顔はもう
秋空に変わる頃に
消えて行く

思い出すよ
君の笑顔当たり前に側に居た
今でも慣れなくて
黄昏れてたこんなに苦しいのに
まるで街は何もなかったようで

涼しくなった風
秋の匂いを感じて居た
沈む夕日薄れてく二人の記憶は
戻らない

君だけが...君だけが...
あんなにも大切だった
空見上げる君の横顔照らす
花火が懐かしい

あと少し...あと少し...
何かが違ったら
僕等の未来もきっと...

君だけに...君だけに...
「愛してる」は置いたままで
星空に咲いてる花火の様に
儚い思い出となる

僕だけに...僕だけに...
くれた笑顔はもう
秋空に変わる頃に
消えて行く
×