縞瑪瑙

僕をかりたてるもの それは君ではなくて
あの日言葉足らずの 僕が失ったもの
勇敢な恋のうたにあこがれてみたけど

それは少しばかりも 僕を動かさぬまま
時としてこの僕を 狂える蝶に変える
あのまばゆい光に 羽を光らせて

後悔という名を借りて 僕のこの野心が
ゆっくりとゆっくりと 君をむしばんでゆく
さぁおいで こちらには甘い香りの果実が
まぁよく見てごらんよ
それは君の乳房だ

遠くはるかな空へ 僕が投げかけた物
幼き日の笑顔と 昨日の笑い声と
いつの日か君の身に降りそそぐことでしょう

さぁ枯れた花に水をやりましょう いつまでも
何度でも何度でも 君が溺れる程に
やがてそこに残るはずです 何もない夜が
そして僕はうたうよ
君が眠れるように

例え僕の言葉が 君に届かなくとも
例え僕の叫びが 君に届かなくとも
やわらかなこの身体 流れて落ちる程に
何もかも忘れよう
そして君と

後悔という名を借りて 僕のこの野心が
ゆっくりとゆっくりと 君をむしばんでゆく
さぁおいで こちらには甘い香りの果実が
まぁよく見てごらんよ
それは君の乳房だ
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