卒業

桜色の風が この街 彩る頃 薄明かりの朝に 決まって僕は 夢を見る
学生服姿の 君と僕 寂しそうな微笑みと 遠ざかる背中
僕はいつまでも 決まってそうさ 大事なひとことが言えずに
立ち止まっては 後悔にただうずくまりながら
取り繕った笑顔で 何気ない振りをしてた

夢は追うものじゃなく 育て続けるものと
僕は心の中 何度も繰り返していた
どんな冷い雨に 打たれ続けたとしても
決して 負けることのない 自分を見つけ出したい
心から…

君が天使になった 交差点 行きかう車の影 君を探してる
満員電車 窓に映った僕は 疲れた顔してる
卒業式に受け取った 一枚の紙切れは
いったい何を 何を教えてくれたのだろう

夢は追うものじゃなく 育て続けるものと
僕は心の中 何度も繰り返していた
どんな激しい風に 晒されたとしても
決して壊れることない 自分でいつづけたい
永遠に…

いつかきっと 繰り返す この暗闇の中から
そして君の面影から 卒業してみせるよ

夢は追うものじゃなく 育て続けるものと
僕は心の中 そっと君に 今 誓うよ
桜舞う交差点 歩き出すこの僕に
君の言葉がふと 聞こえてきたような気がする
過ぎし日の…
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