またね

茜色に染まる雲
君は黙り見ている
僕は次の言葉探して
見つめた つま先を

ありがとうと
たった一言だけを
そっと残して踵(きびす)を
かえした君

またね またね
華奢な背中に
またね またね
そっとつぶやく
またね またね
次いつ会えるか
約束はないけど…

明日からは会うために
理由が必要だね
どんな風に呼んだらいいのか
それさえ わからない

さようならと
もしも伝えられたら
きっと違ったこの現状(いま)
立っていただろう

またね またね
木霊みたいに
またね またね
鳴り響いてく
またね またね
この胸の奥を
震わせるように…

今度もしまた
君とすれ違ったら
どんな顔 してたらいい?
…ツラすぎる

またね またね
もし言えてたら
またね またね
また会えたかな

またね またね
君の記憶に
またね またね
そっとつぶやく
またね またね
あの日のふたりに
もう戻れないけど…
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