違う果実

君がついた 冷たい嘘 とても綺麗で 眺めてた
戻れないことも 片方の鍵も まだ ふわふわ わからない

頬を刺す 秋が 少しだけ
冬の匂いを まとった 億劫な朝
それぞれが 別の道 選んだ 朝

迷いながら 求めながら この部屋でいくつ 笑いあっただろう
二人は また出会わないように そっと 離れて 生きよう

そっと 離れて 生きよう

甘い 種のほうへ 二人は夢中で 違う果実 かじってた

大好きとか 言ってたくせに
他に何もいらないとか 言ったくせに
どこからが嘘? どこから忘れよう?

迷いながら 求めながら この部屋でいくつ 笑いあっただろう
二人は また出会わないように そっと 離れて 生きよう

もう 十二月の足音 聞こえ 冬支度 終わる頃
日々は 普通に流れていくのに まだ 君が終わらない

今頃 たぶん君は 違う果実に 夢中で あの顔で笑う
そう いつもみたく 器用な笑顔で

バイバイ

迷いながら 求めながら この部屋でいくつ 笑いあっただろう
二人は また出会わないように そっと 離れて 生きよう

そっと 離れて 生きよう
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