ボタン星

狭い路地のつきあたり 泣いてる猫が見ていた
高い柵の向こう側で 君が手を振れば
知らないうちは見えてたものが
近くなりすぎてぼやけてゆくようだ
電池切れの僕の背中押してくれてたのは
君だけしかなかったんだ

幸せに価値をつけて 喜んでるバカ置いて
週末の音はいつも 朝モヤに消えてく
同じ時に笑えた事や 僕等を染めた水明かりの夜が
小さな字で書きこんであったカレンダーの上
にじんで見えなくなった

また晴れた日に出会えるなら この空に舞う風に乗って
かけちがえたボタンは星 夜がきたら浮かべればいいさ
君にだって見える

孤独に慣れそうになって一人で唄っていた歌
忘れてゆこう

また晴れた日に出会えるなら この空に舞う風にのって
不意に落ちる涙は雨 降らせばいい 降らせばいい
止むことのない心の果て いつか柵の向こう側に立って
どんな時だって うけとめられるって 言えるような僕になって

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