摂氏4℃

またねって消えていく
回想に更け込んで終わりの駅
改札を抜けた方角は闇討ちと
過ごした懐かしい街並みへ

あなたの胸に初めて触れて
全てが終わりの始まりでした
呼吸が、心臓がグッと締め付け
涙が苦しかったそうな

炎はメラメラと燃えているか?
醜い餓鬼のように
そう単純に、また簡単に
話さないでくれ

じゃあねってまだ居座って
僕の中から消えてくれないか
間違った答え、あなたのことで
マグマを込めて鬼の精液に変える

明白な理由なんて
分かっていても 頷けないし
話が進む訳なんてないさ
あなたを求めていた 怖さ 寂しさも
思いとは裏腹に 拗れていった
うつらうつら眠ってしまった
ぼやけた視界に またも追撃
とくとくと、注いだ水は何だ?

あなたと寄り添うほど
経血が沈黙を塗り付けて
またね、さよなら 二日目の愛
当たり前の覚悟は消える

この心臓が速度を増して前線へ飛ぶ
変わり果てた姿で甘えては
懐かしいシャンプーの香りは誰の為?
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