浮草の女

世間の花は きれいに咲いて
なんで咲かない 白バラの花
いくらあんたに 尽くしても
今でも宿が 無い暮らし
カナカナカナと ひぐらし鳴いて
もらい泣きする 浮草の女

マッチの墨で 似顔絵描けば
いつも笑顔の あの人の顔
いくらあんたに 尽くしても
今でも宿が 無い暮らし
ちぎれる雲を 指さしながら
一人たたずむ 浮草の女

きれいな水も 悲しい恋も
流れ続ける 人生の川
いくらあんたに 尽くしても
今でも宿が 無い暮らし
つぼみの花を 両手に抱いて
涙こぼれる 浮草の女
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