俺の親父とコップ酒

コップ冷や酒 飲む姿
どこか似てると 他人(ひと)は言う
言葉少なに ただひたすらに 酒を飲む
顔に刻んだ 目の奥のしわ
気付けば 俺も成っていた
エンヤコラッサ エンヤコラッセ
おもかげ匂う 俺の親父だ

どんと気の合う 親父酒
いつも心の 隅に居る
泣いて喜ぶ 親父がいるよ 酒を飲め
俺の二代目 そのまま生きろ
気付けば 倅に言っていた
エンヤコラッサ エンヤコラッセ
胸に刻んだ 俺の親父だ

つまみ少なく 空酒(からざけ)で
いつも飲んでた 軒の下
唄を肴に 囀(さえず)りながら 酒を飲む
腕に刻んだ 古い傷跡
気付けば 俺も成っていた
エンヤコラッサ エンヤコラッセ
空で見ている 俺の親父だ
×