スガタミ

鏡の中を覗いているみたいに
なんでもわかりあえると思っていた
言葉にしなくても
裏腹な態度も
あなたの愛を確かめる術なんだよ

どうせ人は皆違うと
わかった気になるのは容易いけど
あなたの心は余りに遠いな

繋いだ手と手はこんなに触れているのに
伝わるのはあなたの諦めだけ
目を逸らしていたらこんなに離れてしまった
鏡向こうの世界より
もっとずっと遠く
初めて会ったあの時より
もっとずっと遠く 遠くへ

鏡の中のもう一人の私
「それが君の理想の相手なんでしょう?」
そんなことないと否定したけど
今になって気付いた理想像

なんであんな些細なことで
怒ってたんだろう
僅かな違いが許せない
愛しているから

繋いだ手と手は思い出の中にだけ
押し付けていた
愛情を免罪符に
「今ならわかるから、もう一度だけ逢おう」
そう言いたくて
消した名前を探す振りをした
初めて会ったあの場所には
新しいマンションが建っていた

繋いだ手と手はこんなに触れているのに
伝わるのはあなたの諦めだけ
目を逸らしていたらこんなに離れてしまった
鏡向こうの世界より
もっとずっと遠く
初めて会ったあの時より
もっとずっと遠く 遠くへ

鏡の中を覗いているみたいに
なんでもわかりあえると思っていた
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