男の流儀

酒は手酌の 日暮れ酒
店は古びた 縄のれん
隣りの客に 相槌を
静かに徳利 二本飲む
涙や嘆きは 酒の邪魔
野暮は嫌いだ ぐいと飲め

恋は本気で 想うもの
惚れたはれたと 騒ぐなよ
激しく燃える 恋もあり
巷で忍ぶ 恋もある
女は心を 込めて抱け
どこで咲いても 花になる

人はふるさと 離れても
お国なまりが ついてくる
夜雨に打たれ つぶやけば
まぶたに浮かぶ 田舎駅
親からもらった この命
熱い滾(たぎ)りが 俺を呼ぶ
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