恋おんな

心の風穴 木枯らしが
ふるえ哭(な)くよに 吹きぬける
寒さしのぎの ひとり酒
乳房(むね)の谷間を 濡らすだけ
あんた…あんた…ねぇあんた…‥
帰っていいのよ いつだって
惚れた男の ぬくもりを
そっと抱いてる 恋おんな

姉(ねえ)さん気取りの 強がりを
悔やみきれない 長い夜
愛をいっぱい つめ込んで
白いセーター 編みあげた
あんた…あんた…ねぇあんた…‥
帰っていいのよ いつだって
風が裏木戸 揺するたび
夢もとぎれる 恋おんな

あんた…あんた…ねぇあんた…‥
帰っていいのよ いつだって
今も消えない いのち火が
赤く炎(も)えてる 恋おんな
×