オリーブの午后

青い葡萄を口に投げ入れたら
海に浮かぶ岬まで走ろう
これで二人きり
うるさい奴等をまいて

君は葉陰で水着に着換えるし
灼けた肌を太陽が見てるよ
夏の妖精が
ビーチへ駆けおりてゆく
いい景色だね

泳ぎ疲れたら
海の見渡せる丘で
ちょっと うたたね

オリーブの樹にもたれたら
空を見ながら うとうとと…

何もいらないよ
君が横にいればいい
丘の斜面には ライムの花とクローバー
時を抱き寄せて
海はコバルトに光り
君を照らした

何もいらないよ
君がそばにいればいい
丘の斜面には ライムの花とクローバー
雲の帆船が空をゆっくりと滑る
君の寝顔にみとれてもいいだろう
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